利用者インタビュー:メディカルスイッチ宮下社長

 2016年5月から入会。服薬支援ロボットを開発しているメディカルスイッチ宮下社長におおたFabの感想をうかがいました。

おおたFab:おおたFabをどこで知りましたか?

 

メディカルスイッチ宮下社長::起業準備をしている頃ですが、工場に部品を製造委託しようと考えて大田区の研究開発フェア(展示会)に伺った際に、(運営会社の)スマイルリンクさんのブースで紹介していただきました。高価な3Dプリンタを時間貸しで使えると聞き、試作品の開発に活かせると考えて、おおたFabのメンバーになりました。

おおたFab:活用してみていかがですか。


宮下社長:思いをカタチにすることに、役立ちました。カタチのないものを最初から外部に委託しようとすると、コミュニケーションが難しく、金額も高額になりがちです。
試作はこれまでに6回行いましたが、最初の4回の大半は外注せずにおおたFabで試作しました。
開発当初に作成したFUKU助の3Dデータを、5分の1スケールで造形したのがこちらの右側にあるもの
また第8回大田区ビジネスプランコンテストに応募した際は、3Dプリンタで実物大の試作品を造形してプレゼンに臨みました。

(画像左:当初イメージを造形したミニフクスケと現在のフクスケ)

紙面だけでは伝わりにくい、製品のインパクトや、アイディアにとどまらない具現化する力をアピールすることができ、おかげさまでコンテストでは最優秀賞を受賞しました。
 実物大の造形に使える大型の3Dプリンタも、おおたFabに常備されていましたので大変助かりました。

 

 起業してからまだ1年半ですが、試作を繰り返してアイディアをカタチにしてきたことで、多くの方々から信頼いただけるようになってきたと感じています。

おおたFab:親子でFabにいらっしゃる姿も楽しそうですが、ご家庭には何か影響はありますか?


宮下社長:モノを生み出す場所を身近に感じられることが、子供の成長に良いのではないかと感じています。子供も、レジン製作はかなり気に入っていて、私がおおたFabに行くと一緒について来たがります。

 

おおたFabではこのような事例を共有するして「商品化倶楽部」という組織がゆるやかに動いており、定期的にミーティングを行い、お互いに情報交換を行ってコミュニティラーニングを進めています。
(画像:商品化倶楽部で発表する宮下さん)

おおたFabスタッフの思い:宮下さんは3Dプリンタだけでなく、レーザーカッターもいろいろな形でカットしてご自分で組み立て、その構造含めてトライアンドエラーを繰り返していたのが印象的です。一番すごい!と思ったのは、服薬支援ロボット「フクスケ」の頭のボールの試作に百円ショップの卓球のボールを利用。それをきれいにレーザーカッターで穴をあけたアイディア(下記画像)には本当に感心しました。


株式会社メディカルスイッチ

https://www.medical-switch.com/